


「ビタミンC誘導体」は水溶性と油溶性どちらがいいの?

「ビタミンC化粧品」は朝につけてもOK?

そのニキビ、何が原因?
マスク、乾燥、ストレス、睡眠不足…?
皮膚科専門医でビタミンC研究の第一人者である、
青山ヒフ科クリニック院長の亀山孝一郎先生に詳しく伺いました。
ストレスには、大きく分けて2種類あります。
心のストレスが大きく関係する内的要因と、
紫外線や外気の乾燥などが大きく関係する外的要因です。
大人ニキビの原因には、この2つのストレスが深く関係しており、
内的要因によってホルモンバランスが乱れたり、外的要因によって肌が刺激を受けることで角層が厚くなって毛穴が詰まり、毛穴の中でアクネ菌が増えて炎症を起こします。
マスクをつけていると、顔が動く度に
「摩擦」という外的ストレスが発生します。
この外的ストレスにより角質が厚くなり、
毛穴が詰まりやすくなるという悪循環に陥ります。
また、“マスクをつけたくない”という精神的なストレスも
肌のバリア機能が低下する原因の1つです。
ストレスがあっても、肌に悪影響が出る人もいれば、出ない人もいます。
その違いは何だと思いますか?
それは、ストレスを上手に発散できるかどうかです。
ストレスは全くないほうがいいというわけではありません。
適度なストレスは心と体を活性化する作用を持っています。
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ですので、自分がリラックスできる時間を作ったり、
適度な運動を心掛け、ストレスを上手に発散することが大切です。
ストレスを感じると、体内では大量のビタミンCを消費します。
これは生命維持活動に必要な脳や心臓の活動をサポートするためです。
その為、皮膚にめぐるビタミンCは不足してしまい
ニキビだけでなく様々な肌トラブルを引き起こします。
ニキビのない美しい肌を目指すためには、
食事やサプリメントなどでのビタミンC摂取はもちろん、
スキンケアなどの外用からもビタミンCケアを心がけましょう!
【取材協力】青山ヒフ科クリニック院長 皮膚科専門医 医学博士 亀山孝一郎
1980年北里大学医学部卒業。
その後、北里大学皮膚科に入局。1986年1月~1989年5月まで、世界最高峰の研究機関である米国立衛生研究所(National Institutes of Health, NIH)にて、メラニンの生成について最新研究に没頭。1999年に、ニキビは感染症であるというそれまでの常識を覆す。“ニキビは感染症ではない、皮脂の過剰分泌を背景とした活性酸素病であり、アクネ菌はその悪化因子である”という趣旨の論文を発表。同年、医療法人社団星美会 青山ヒフ科クリニックを開業。また、ビタミンCの誘導体が天然型の何倍も肌に吸収されることを、世界ではじめて証明した。いまでこそニキビにビタミンCが効くことはあたりまえになったが、“ビタミンCのニキビに対する効果”という論文は当時驚きを持って迎えられた。
2020年5月発売「毛穴道」(講談社)を監修。