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レチノールとビタミンCは併用してOK?

「レチノールとビタミンCは併用しても大丈夫ですか?ビタミンCとレチノールはpHが異なるので、効果が打ち消されてしまうのではないでしょうか?」というご質問をいただきました。
今回は、こちらについて詳しく解説します。

レチノールとビタミンCは併用してOK?

問題ございません。むしろ併用がオススメです。

天然型ビタミンCのpHは非常に低いことは事実ですが、
天然型ビタミンCは非常に不安定なので、通常化粧品にはビタミンC誘導体が配合されています。
ドクターケイの製品も「ビタミンC誘導体」が配合されています。

メジャーなビタミンC誘導体として、リン酸アスコルビルMgや、L-アスコルビン酸2-リン酸などがありますが、これらは水溶液に溶解すると弱アルカリ性になります。
中性の値は7.0なのですが、リン酸アスコルビルMgは7.66で弱アルカリ性でした。

そして、pHというものは通常、水溶液に適用されるもので、
レチノールなどのビタミンAは、油溶性のビタミンで水溶性ではありませんので、測定することは意味を成しません。

そのため、
pHは関係なく、成分の良さが打ち消されてしまうという説は関係ありません。

ビタミンCは天然型だと不安定で、皮膚に浸透しにくい性質がありますが、
ビタミンC誘導体の㏗は7.6~7.7で、体内の㏗に非常に近く、肌に対する刺激も弱くなっています。
水溶性と油溶性成分を一緒に配合することは、処方の技術力でカバーできますので、安心してお使いください。

レチノールとビタミンC 併用がオススメな理由

レチノールとビタミンCの併用がオススメな理由は、
活性酸素の消去には、ビタミンC・グルタチオン・ナイアシンアミドが使用されるからです。

紫外線にあたると、皮膚内部では活性酸素が生じますが、ここで発生した活性酸素はビタミンCやグルタチオン、ナイアシンアミドがチームを組んで消去していきます。

上記の図は、皮膚における活性酸素の消去系と代謝を示した模式図です。

活性酸素を消去したビタミンCは酸化してしまいますが、グルタチオンの働きにより酸化したビタミンCを還元します。またここでビタミンCを還元型に戻したグルタチオンは酸化してしまいますが、ナイアシンアミドの働きにより酸化したグルタチオンを還元します。

このように、レチノールとともにビタミンC、グルタチオン、ナイアシンアミドを一緒に配合することで、チームを組んで活性酸素を消去し、代謝を促進しますので、お互いに相乗効果をもたらしています。
このカクテル処方こそ、ドクターケイならではの処方です。
ぜひご自身のお肌でご体感ください。

「レチノール」と「ビタミンC」配合のおすすめ製品

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