ビタミンの力で、肌と心をポジティブに

頑張りたい時こそ、ビタミンC!

 

「今日は頑張りたい」と思う時、誰にでもあると思います。
そんな時、積極的に『ビタミンC』を取り入れると良いそう。

皮膚科専門医でビタミンC研究の第一人者である、
青山ヒフ科クリニック院長の亀山孝一郎先生に詳しく伺いました。

 

頑張っている時=代謝が盛んな時!

 

体が頑張っている時というのは、体内での代謝が盛んな時と言い換えることができます。

体は、食事などで摂取した糖質やタンパク質、脂質を
体内のエネルギー産生工場であるミトコンドリアに取り込み、『ATP』というエネルギー物質に変換することで活動することができています。

このATP合成に必要不可欠なのがビタミンC!

特に、活発に体を動かしたり考え事をしたりする時は、代謝が盛んになっているので、
より多くのATPを合成するために、多くのビタミンCが必要になります。

 

ビタミンCは体内で合成できない成分

 

ビタミンCは、ATP合成に無くてはならない成分ですが、残念ながら体内で合成ができません。
したがって、食事やサプリメントなどで補う必要があります。

また、ビタミンCは体内に貯蓄できない成分で、
余剰分は尿として排出されてしまいます。

さらに、食品やサプリメントで摂取したビタミンCは、生命の維持活動で必要不可欠な、脳や心臓などの臓器から優先的に使われてしまうので、皮膚まで届く量はごくわずか。

そのため、ビタミンCの効果を最大限に引き出し、さらに美肌を目指すなら、食品や飲み物からの摂取に加え、スキンケアなどでビタミンCケアを行うことが大変重要です!

美肌と健康のためにも、
毎日、内側からも外側からも、ビタミンCを摂取することを心がけましょう!

 

【取材協力】青山ヒフ科クリニック院長 皮膚科専門医 医学博士 亀山孝一郎

1980年北里大学医学部卒業。
その後、北里大学皮膚科に入局。1986年1月~1989年5月まで、世界最高峰の研究機関である米国立衛生研究所(National Institutes of Health, NIH)にて、メラニンの生成について最新研究に没頭。1999年に、ニキビは感染症であるというそれまでの常識を覆す。“ニキビは感染症ではない、皮脂の過剰分泌を背景とした活性酸素病であり、アクネ菌はその悪化因子である”という趣旨の論文を発表。同年、医療法人社団星美会 青山ヒフ科クリニックを開業。また、ビタミンCの誘導体が天然型の何倍も肌に吸収されることを、世界ではじめて証明した。いまでこそニキビにビタミンCが効くことはあたりまえになったが、“ビタミンCのニキビに対する効果”という論文は当時驚きを持って迎えられた。
2020年5月発売「毛穴道」(講談社)を監修。