ビタミンの力で、肌と心をポジティブに

深刻な乾燥ダメージに陥る前に今こそ知っておきたい

「乾燥ケア」「炎症ケア」

なぜ、この時期は肌トラブルが起こりやすいの?

日に日に寒さが増してくると外気も乾燥して、気づくと肌が白い粉を吹いたようになったり、カサカサ、むず痒い、赤みが出るなどの肌不調が起きやすくなりますよね。

そもそも、どうしてこの時期は、肌が不調に傾きやすいのでしょうか?

それは、特に寒さが顔の血行不良を招き、さらに冬の乾燥した空気で皮膚の水分が蒸発しやすくなり、潤い不足で乾燥が進行してしまうからです。

寒いと全身の皮膚が血行不良になりやすく、指先や足先の末端が冷えるなどの自覚しやすい症状とともに、顔の血流も例外なく血行不良に陥りがちです。

さらに屋内外の寒暖差によって、自律神経が乱れやすく、新陳代謝が乱れ、血流によって運ばれる栄養素がきちんといきわたらず、これらの結果、肌の不調を引き起こされてしまいます。

参考までに、下のグラフをご覧ください。12月を過ぎると、1月、2月と気温とともに湿度が年間で最も低くなり、毎日が肌乾燥注意報となります。(気象庁 日本の標準気象データより)

自律神経が乱れると、血行不良になるのは、なぜ?

自律神経とは、「自分の意識によらず身体の機能をコントロールしてくれる神経のこと」です。
自律神経には、「交感神経」と「副交感神経」の二つで構成されており、必要に応じて自動的に切り替わります。

交感神経は血管を収縮させる働きがある上、血液は主に筋肉に流れ込むようになるため、皮膚を含めた脳や心臓以外の組織への栄養&酸素供給がおろそかになります。このような状態が長く続くと、体の一部は血行不良の状態が続いていることになります。また、交感神経は血液中の顆粒球を必要以上に増やす働きがあり、この増えすぎた顆粒球は死滅するときに活性酸素を発生させます。

交感神経と副交感神経のバランスを均等に保つことで血流は滞りなくスムーズに流れるので、交感神経と副交感神経のどちらが優位すぎても血行不良になってしまいます。

寒暖の差によるストレス以外にも、自律神経の乱れは、イライラや運動不足などの原因で引き起こされます。

とくに、肥満、高血圧、動脈硬化などの人は血行不良になりやすい傾向があることも分かっています。
なぜならば、肥満・高血圧・動脈硬化が、体内で発症している「炎症」そのものであり、これらの炎症を抑えるために体内のビタミンが消費され、血液中のビタミン濃度が低下してしまうからです。

ビタミンCやビタミンEは血管拡張作用があり、不足することで血行不良を招きやすくなってしまうのです。