ビタミンの力で、肌と心をポジティブに

疲労による肌変化とビタミンの効果

あなたのお肌も、疲労状態かも

疲労大国日本という言葉を耳にしたことがあります。
日本国民の4割の方が慢性的な疲労を感じているそうです。

「疲労」とは
【精神的、肉体的に負荷がかかった結果、生体のパフォーマンスが低下した状態】

と定義されています。
これ以上動くと生体に無理が生じます、という防衛反応が疲労なのです。

「中枢性の疲労」と「末梢性(まっしょうせい)の疲労」

疲労には主に2つ
「脳が疲れる中枢性の疲労」と、「筋肉の酷使で起こる末梢性の疲労」があります。

具体的な症状としては、

  • 頭がボーとして、認知力や判断力が低下した状態が「中枢性の疲労」
  • 筋肉の痛みを感じて筋肉を動かしにくい状態が「末梢性の疲労」

日本国民が感じている疲労の大部分は仕事による「中枢性の疲労」で、脳を酷使した結果生じたものです。

また、筋肉を動かした時には、筋肉に乳酸やカリウムイオンが蓄積して筋肉の疲労を覚えるといわれています。物を考えて判断を下すときに、脳では大量の神経伝達物質(ホルモン)が放出されます。筋肉はアデノシン3リン酸(ATP)とカルシウムの存在下で収縮するといわれています。

アデノシン3リン酸(ATP)

神経伝達物質の合成や放出になくてはならないのが【ATP】といわれています。
私たちは物を考えたり、筋肉と動かしたりするのに大量のATPを必要とするのです。

ATPの産生には大量のビタミンB群、ビタミンC、コエンザイムQ10などが必要とされています。

ATPはミトコンドリアという細胞内器官でグルコースが分解されて生じたピルビン酸や脂肪酸を取り込んで、ビタミンを潤滑油として合成されます。

皮膚の疲弊症状

運動をしたり、物を考えると脳や筋肉のビタミン類が枯渇してきます。
それをカバーするために、肌のビタミンが脳や筋肉に輸送されます。その結果、肌のビタミン類が低下してしまいます。

そこで、物を考えている状態や運動している状態の血流やホルモンバランスを考えました。心臓から出た血液は脳や筋肉に大量に送られ、肌への血流は低下します。内分泌的にはアドレナリンや副腎皮質ホルモンが増加します。

その結果、血流不足、ビタミン不足で肌の代謝が低下し、「皮膚の菲薄化」、「角層が薄くなる」、「タルミが目立つ」などの【皮膚の疲弊症状】が出現します。

さらに、アドレナリンも副腎皮質ホルモンも皮脂の分泌を促進します。毛穴が開いたり、ニキビができます。疲弊状態の肌で毛穴が開き、ニキビがあるという状態が疲労状態にある人の肌ということになります。

ビタミンC療法の第⼀⼈者 ドクター亀山からのメッセージ

青山ヒフ科クリニックにも日々たくさんの疲労状態の肌の方が来院されています。
疲労状態の肌をきれいにするには、肌だけでなく全身にビタミンを補給し、ATP産生を促進する脂肪酸やグルコースなどを含むバランスのとれた食事をとり、肌にもグルコースやアミノ酸や脂肪酸を与えるようにしましょう。リラックスすることも、疲労状態や肌質を改善するのに大切ですね。

ヒトは運動したり、物を考えたりする時に達成感や満足感があると疲労状態は大幅に軽減するといわれています。仕事や運動が単なる義務ではなく、
自分の生きがいになると疲労感は低下します。
仕事をストレスと感じずにすることができたら最高ですね。

カクテルビタミンの静脈注射をすると、頭のボーっとした感じや疲労感は瞬時になくなり、同時に肌の毛穴も閉じます。なかなか疲れが取れにくい、最近疲れやすいと感じる方は是非お試しください。

皮膚科専門医 亀山孝一郎
医師、医学博士

 

北里大学医学部卒業、世界最高峰の米国立保健衛生研究所(NIH)でメラニン生成についての最新研究に専念。
1999年に、ニキビは感染症であるというそれまでの常識を大きく覆す。
同年、医療法人社団星美会 青山ヒフ科クリニックを開業。
2002年6月オリジナル化粧品ドクターケイを発表。